尖駆者の標【献身】の全体像。

尖駆者の標【献身】ですが、ようやく試作品出来ました。

尖駆者の標【献身】の全体像。_f0307067_22131937.jpg



なんか潰れたような顔になってますけど、どうも写真を上手く取れないもので・・。
潰れてはおりませんのでご安心を。

これは特に修正点見つからなかったので、
写真は後々撮り直すと思うのですが、このまま商品化すると思います。
HPの方にも数点写真アップしておきますね。

個人的な感想なんですけども「他者から見た時の恰好良さ」みたいなものは、
【破砕】>【加護】>【献身】だなーと。

ただ私は別に他者から見てどうこうってのは、あんまり気にしてなかったりします。
「いや、そこは気にしろよ!」とも思うのですが、
そもそものコンセプトが装飾品というよりは "愛玩具" みたいな方向性なので・・・。

とはいえ、アクセサリー(accessory)という単語は、
そもそも "共犯者" "相棒" というような意味合いですから、
むしろ根源的な意味を考えるならば、
私の制作コンセプトの方が近いような気もしないでもないのですけどね。


ところで、それとは別に結構多く言われるのが、
「もっと大きくても良いのですが」と言う言葉なんですよね。

これ、本当に意外でした。

実は大きさや重さに関してはある意味、デザイン以上に気を払っていて・・。
わたし自身が、あまり重いネックレスをすると吐き気がするものですから、
必要以上に気を使いすぎていたのかもしれません。

私の場合、ネックレス制作においては重さが非常にネックになっていたりします。
結局、軽くせねばならない=小さくしなくてはいけない、ということになりますが、
ネックレスのサイズが小さいですと、WAXで微細な造形を作っても、
結局製品化するまでにかなり造形が潰れてしまうのです。

原型WAX→石膏型取り→シルバー化(地金原型)→
→ゴム取り→WAX→石膏型取り→シルバー化(商品)


と、実際の商品になるまでに7回も型の置き換えを繰り返すため、
その際に少しずつ微細な造形が潰れていってしまうわけですね。
これは私に限ったことでは無いですし、
鋳造工程的な問題なので、どうしょうもないことのですけども。


でも、元々のサイズが大きくても構わないってんなら、
造形もそこまで潰れずに済みますし・・。

もしかして、本気出してもいいのだろうかって。

いや、今まで手抜いてました・・とかでは無いんです。
けど「この重さで造形が潰れず製品化可能」とかってなると、
どうしてもある程度ガマンせねばならない部分も出てきます。

実際、上の写真の試作品も、一部潰れているところがあったりしましたので・・・。
折角作ったとしても、造形が潰れてしまっては元も子もありません。
なら最初から潰れない程度の造形にした方が良い、いや、するしかないのですよね。


端的に言えば

不満はあるけど、この条件で出来るのはここらが限界。

みたいなのがありました。
でも、重さをある程度気にしなくていいなら、もっと自由に作れる。

正直6割程度の力しか出せないで居ましたけど、赦されるんでしょうか・・。

尖駆者の標【献身】の全体像。_f0307067_2127415.jpg


100%の開放。

いや、とは言っても、一通り指輪やブレスレットを作ってからだと思いますが・・。


創りたいものは現状いくらでもあるので、赦される限り創りたい。

ぶっちゃけると、デザインに関しても一般受けを考慮しかなり抑えているので、
とりあえず一通りのものを作ったら、
私の魂からの ”渇望” の顕現
・・・とでもいいましょうか。

通りがかった人から「え、何、それは・・(困惑」と思われるような、
そんな "異物" の出現に着手させて頂こうか・・・などと思い始めております。

そういったモノに関しては、ピーキーすぎてどうせ売れやしませんし、
1年くらいかけてゆっくりデザインを練りつつ、
あくまで自分用に・・と考えていたのですけど・・・。

私と同じような感性、側面をお持ちのお客様が居れば、是非共有したいなって!!




 
by neko_chair | 2017-10-26 22:15 | ・白銀灯少女 制作日誌