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・私的ブランド制作日誌 & "猫の集う椅子"コミュニティブログ。また、日々の忘備録なども兼ねる。

尖駆者ノ標制作工程1日目~2日目。

以前から一度記事にしてみようと思っていた制作工程紹介なんですけど、
涼しくなってきたのでまとめてみました。

ちなみにこの子を予約してくれている方、半年以上待たせてます・・・。
色々あってお待たせしてしまいました(汗

それと「〇日目」とかのタイトルですが、
私は1日あたり2~3時間が製品の制作時間ですので、
丸1日(10時間)でこれしか進まない・・とかでないので、ご心配なさらず。


■1日目@天使像&戦斧の湯口処理と初期研磨

まずは湯口処理なのですけど、
自分はとりあえず "最も重要な部位" から仕事に入ります。
つまり、女性像(天使像)です。

本当はある程度エンジン掛かってからやるべきなんでしょうけど、
もし顔部分に不具合があった場合は洒落にならんものですから・・。
それが気になって集中出来ませんので、まずはチェックがてら女性像部分を。

ちなみに "湯口"とは、銀が流れ込んだ流入口のことです。
湯口処理とは、その湯口の痕を削り落とし、
まるで何も無かったかのように処理することです。

例えば「羽」のような構造だと、裏面は重要な造形は無い、
抉りぬかれているような構造が多いですし、
そうでなくても世の殆どのアクセサリーは、裏面は創り込んでいません。

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手持ちのもの。大体の場合、裏面はシンプルな平面です。

このような裏面ならば、湯口を裏面に設置できますので、
かなり気楽に削ることが出来ます。
多少削り過ぎたりしても大したことないですしね。
どのみち見えない部分なので。

ですが【破砕】や【献身】のような、無垢の銀の塊となると話が変わってきます。
鋳造師さんが湯口を付けるにしても、つけられる場所が無いんです。
また、モノが巨大なので、湯口自体も大きくせざるを得ません。

一応、頭部や胸、お尻は避けて欲しいとは伝えますが、
基本的には鋳造師さんにお任せしております。
鋳造は職人技なので、下手に口出ししても失礼かなという気持ちも。

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【破砕】天使像部分の湯口。

女性像は湯口がお尻部分やわき腹に付くことが多いですね。
写真だと分かり難いですけども、
【破砕】の場合は直径5~7mmくらいの湯口が両方のお尻に付いてます。
(片方のお尻のは既に削った後です)
その他、2mm前後の湯口が5カ所くらい。

戦斧。

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切っ先にかなりデカい湯口です。
その他にやはり小さいのが2~3箇所。


これらを "何も無かったかのように" 削ります。
正直、全行程でこの作業が一番ツラい。
本当に神経擦り減らすようで・・。
でも、お尻などはやっぱりラインを大切にしたいですしね・・・。


で、湯口削りが終わったら "初期研磨" に移ります。
シルバーは煮えたぎった状態で型に流し込まれますので、
どうしても表面にその "煮えた後" が残ります。

写真では分かり難いんですけどね。
その荒れた表面をまずは少し粗目のシリコンポイントで磨き、
表面をフラットにならしておきます。

そんなこんなで湯口処理と荒研磨を終えるとこんな感じに。

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湯口の痕はほぼ分からなくなっています。
1日目はこの2パーツの湯口処理&荒研磨で終了。





■2日目@細々とした残パーツの湯口処理と研磨

2日目も1日目に引き続き湯口処理と荒研磨です。

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1日目と同じ要領で、こういった細々としたパーツを磨いていきます。


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研磨完了。

こういったメイン以外のパーツは湯口も小さいですし気が楽ですね。
ただ体積が無い分、熱(摩擦熱)が非常に溜まり易いですから、
研磨しているだけで持ってられないほど熱くなります。
なので複数個を持ち変えつつ同時に進めてます。

そんな感じで全パーツを仕上げました。

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2日掛けてようやく湯口処理~下準備完了。

改めてこう、記事にしてみて思うんですが、
旧狂信者の柩はほぼ1日で全行程が終わっていましたから、
創るのが非常に楽なアクセだったのだなあと。
by neko_chair | 2018-08-21 02:41 | ・白銀灯少女 | Comments(0)